ひとりで、蕎麦を食べて、サウナに入る。
予定を詰め込まない、自分仕様の休日。
九州を巡りながら見つけた、
50代からの自分を労るための小さなヒントを集めました。
誰かのための日々から、自分のための週末へ

長崎で福祉の会社を経営し、日々、誰かのために心を砕く仕事。
それは誇らしいけれど、週末くらいは自分だけのペースでいたい。
子どもたちが独立し、ひとり暮らしになった今、私の休日は
「自由」という名の贅沢な時間に変わりました。

何時に起きてもいいし、食事も適当でいい。
その解放感がたまらないんです(笑)
ぼやけていた世界が、鮮やかに輝きだした日
「なんだか最近、景色が白っぽく見える…」50代で直面した、白内障による視界の曇り。
大切な自分の体のために、勇気を出して一歩踏み出した決断。
術後、目に飛び込んできた景色の鮮やかさ。当たり前が、当たり前じゃなかったと気づいた瞬間。
それから、眠っていた一眼レフを引っ張り出しました。
上手に撮ることよりも、その時に感じた心の揺れを、宝物のように残しておきたいと思っています。



ピントが少しずれていてもいい。
その時の『きれい』を逃したくないんです。
心に小さな晴れ間をつくる、3つの『ととのい時間』


蕎麦:自分をもてなす時間
十割や健康志向に強くこだわっているわけではありません。
私のささやかな愉しみは、たとえ冬であっても「冷たいお蕎麦」をいただくこと。
噛んだ時のコシや喉ごし、つゆの出汁が鼻に抜ける瞬間。
シンプルな一皿だからこそ、蕎麦粉の割合や出汁の種類で生まれるわずかな違いが、静かに体に染み渡ります。
誰かと感想を言い合うのではなく、ただ目の前の一杯に集中する。
そんな、自分を丁寧にもてなす時間を大切にしています。


サウナ:思考をクリアにする時間
極限の熱さに身を置き、その後の冷たさに飛び込む。
この鮮やかな温度差が、日常の忙しさで絡まった思考のノイズを、一瞬でかき消してくれます。
何分入るか、水風呂は何度か。
数字で測るストイックさではなく、ただ「今、ここ」の感覚に身を任せる。
じりじりと焼けるような熱さの先に待っている、静寂と心地よさ。
上がりきった後に訪れる深い安らぎは、私の心と体を一番いい状態に引き戻してくれる、大切なリセットボタンです。
ひとり旅:心を鎮め、光を写す時間


週の始まり。
「週末、晴れる?」と天気予報をチェックすることから、私の旅は始まっています。
忙しい日常を走り抜け、ようやく迎えた週末。
気の向くままに車を走らせ、たどり着いた神社の境内に一歩足を踏み入れた時の、あの凛とした空気感が好きです。
拝殿で静かに手を合わせ、日々の喧騒を忘れて心を整える。
その土地ならではの工夫が凝らされた御朱印を、一つひとつ大切に選ぶ。
一眼レフを手に、その瞬間の光と影を追いかける時間は、
誰にも邪魔されない、自分を取り戻すための大切な「ととのい」の道しるべです。
日々、誰かのために、あるいは目の前の仕事のために一生懸命なあなたへ。
完璧な週末じゃなくても、どこか遠くへ行けなくてもいい。
ほんの少しだけ自分を甘やかして、心がふっと軽くなる瞬間があれば、
それだけで十分だと思っています。
私が長崎で見つけた小さなしあわせや、自分を整えるための習慣が、
あなたの週末を彩る、ささやかな「ヒント」になればこれほどうれしいことはありません。
「こんな週末もアリかも」と思えるきっかけの場所でありたいと思っています。
今度の週末、あなたなら何を食べて、どこで心を休ませますか?
自分のための「心地よい時間」を、ゆっくり、一緒に探してみませんか。
